高齢者講習の改正 2022 認知症検査のテスト問題で75歳以上の変更点!

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高齢者講習 認知機能検査 運転免許

70歳以上になれば高齢者講習を受けて初めて運転免許の更新となりますが、今回は75歳以上ともなれば認知症検査のテストや交通違反者には実技運転試験も追加されます。

高齢者講習については2時間と3時間講習とがあったんですが2時間講習のみとなって講習料は実質の値上げとなりました。

75歳以上の認知症テスト問題については3問題から2問題と簡素化はされましたが検査手数料はやはり値上げとなっています。

しかもテスト問題の回答は紙ベースであったのがタブレット端末の利用も可能となり、いずれかは選択制となりました。

高齢者による交通事故も多くなってブレーキとアクセルの踏み間違いなどの判断ミスの事故が目立つ昨今、サポカー限定免許の制度も導入されますね。

そこで、今回は高齢者講習、認知機能検査、運転技能検査、サポカー限定免許についての変更点につての内容となります。

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高齢者講習の改正点は?

高齢者講習で運転適性検査の様子です

2020年6月の国会で「高齢運転者対策の充実・強化」の内容で道路交通違法の法律が改正されて2022年5月13日から改正内容が実施されました。

改正された変更点は大きく分けて4点となっています。

  1. 高齢者講習
  2. 認知機能検査
  3. 運転技能検査
  4. サポカー限定免許

高齢者講習

75歳以上の認知機能検査の結果で点数によって2時間と3時間の高齢者講習であったのが変更後は2時間講習のみとなりました。

講習内容は従来と同じ①講義(安全運転に関する内容)30分 ②運転適性検査(眼の適正を見る)30分 ③実車指導(車に乗ってコースを運転する)(1時間)で合計2時間となっています。

現行変更後
・2時間の講習(5,100円)・2時間の講習(6,450円)
・3時間の講習(7,950円)無し

これによって2時間の講習の方は1,350円の増額となり3時間講習の方は従来に比べてお得になる感じですネ。76点以上をとっていた方にとっては実質的な値上げとなってしまいました~。

認知機能検査

●現行の3問題から変更後は2問題に簡素化されました。

現行変更後
①時間の見当識①時間の見当識
②手がかり再生②手がかり再生
③時計描画無し

手がかり再生のイラストパターンの出題の4パターンは従来と変わっていませんので、どんな認知症テスト問題かはこちらのサイトが分かりやすいです。↓
16枚の絵を簡単に覚える方法は?認知症テストの過去問題で合格!

●認知症テスト結果も2つの区分に簡素化されました。

現行変更後
・認知症のおそれ・認知症のおそれ
36点未満
・認知機能の低下のおそれ無し
・認知機能の低下のおそれなし・認知機能の低下のおそれなし
36点以上

試験の回答方法も現行は紙に書く方法でしたが変更はタブレット端末が導入されますがどちらも選択できるようになっています。

急にタブレットと言われても戸惑う方もたた多いと感じていますがタブレットの場合は採点結果が自動採点によて結果が30分位でわかりますが紙の場合は1時間半位はかかると思っています。

認知機能検査の手数料が現行では750円が変更後は1,050円と300円の値上げとなります。

運転技能検査

高齢者社会になってきて高齢者による運転事故の増加も年々増えてきたとの事で2022年5月13日から高齢者は免許更新時に運転技能検査で車を運転しての試験が追加されました。

今まで実施した車の運転で70歳以上は教習所でSコースとかクランクコースとか一時停止など教官が同乗してその指示よっての実技は行っていましたが、これは試験でなく指導であったんですね。

この指導は改正前も実施していましたし改正後においても同じように実施していきますが、合格・不合格とはありません、あくまで指導であります。

この運転技能検査は全員が対象で無く過去3年間に11種類の交通違反がある人だけが対象となっていて、実際に教習所などで車を運転する実技試験で合格点を取ることが必要となります。

  1. 信号無視
    運転実技試験の本番でも一発不合格となります。
  2. 反対車線へのはみ出しと逆走
    運転実技試験の本番でも一発不合格となります。
  3. 追い越し車線の通行
  4. 禁止場所での横断、回転、後退
  5. 速度超過(スピード違反)
  6. 踏切直前での不停止
  7. 左折時に事前に左側に寄らない
  8. 優先道路の進路妨害
  9. 横断歩行者の進路妨害
  10. 前方不注意(脇見運転)
  11. 携帯電話使用など「ながら運転」

運転機能検査は免許有効期間の6ヶ月前から受験可能で、100点満点中70点以上が合格となります。
更新期間内であれば何度でも受験は可能となっています、なお手数料は3,550円となっています。

75歳以上で3年以内に違反のある方は①運転技能検査を受けて合格してから②認知機能検査と③高齢者講習で④運転免許の更新の手続きとなります。

この検査は6ヶ月以内で繰り返し受験できますが不合格の場合は運転免許の更新ができません。

金額面で考えると

運転技能検査
※違反者のみ
3,550円
認知症検査1,050円
高齢者講習6,450円
運転免許更新2,500円
合計13,550円

と言うことで高齢者にとってこの半年間でこれらの検査をするのは時間的と金銭面でかなり大変かな~とも感じています。

高齢者講習までの流れ
運転免許証更新の6か月前から高齢者講習の終了までの流れを見える化してみました。

サポカー限定免許

新しくできた先進安全機能を備えた安全運転サポート車(通称サポカー)に限って運転できる免許のことです。

サポカーとは①自動ブレーキ②車線逸脱警報装置③ペダル踏み間違い時加速抑制装置④先進ライト(例えば自動的にヘッドライトをロービームに切り替える機能)が付いていますが、この分買うのに高額となりましたね。

高齢者講習のまとめ

  • 2時間の高齢者講習のみとなって簡素化します。
  • 3年以内に交通違反のあった方のみ実技試験を受けます、受験料は3,550円です。
  • 高齢者講習料は6,450円となり実質値上げとだと思っています。
  • 認知症テストも手数料が1,050円で値上げですね。
  • 10月12日以降の誕生日の方が対象となります。

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