ポータブル電源で元を取るのは“難しいけれど不可能ではありません。
ソーラーパネルと併用し、毎日こまめに活用すれば、電気代の節約は確実に可能です。
特に、災害時の備えやアウトドアでの利用など、電気代以外の価値も大きな魅力です。
この記事では、元を取るための具体的な方法5選、モデル別シミュレーション、そして意外な活用メリットまで、徹底的にわかりやすく解説します。
ポータブル電源の購入を検討している方は、後悔しないためにもぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ポータブル電源で元を取る方法5選

ポータブル電源で元を取る方法5選について解説していきます。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう!
①ソーラーパネルと併用して自家発電
ポータブル電源で「元を取る」ために、最も効果的な方法のひとつがソーラーパネルとの併用です。
日中の太陽光を利用して充電すれば、家庭のコンセントからの電力を使わずに済みます。
特に、太陽光の多い地域や、ベランダ・庭先に日当たりのいいスペースがある方にとっては、かなり現実的な選択肢ですよ。
例えばJackery 400の場合、ソーラーパネルとセットで約8万円ですが、毎日充電して電気を使えば、年間で7,500円前後の電気代が節約できる試算になります。
理論上、約10〜11年ほどで元が取れる計算になります。
ただし天候に左右されるため、安定した発電を続けるには設置場所の工夫や、太陽の動きを意識したパネルの角度調整がカギになります。
長期的に節約を意識するなら、ソーラーパネルの導入はかなりオススメです!
②深夜料金を活用してお得に充電
家庭の電力契約が「時間帯別料金プラン」なら、深夜料金を活用してポータブル電源を安く充電するのも効果的です。
深夜の電気代は昼間の半額以下になることもあるので、このタイミングでしっかり充電しておけば、日中は節電できます。
この方法は、ソーラーパネルが使えない人や、曇りや雨の日が多い地域に住んでいる人にぴったりですね。
「電気を買う」必要はあるけど、その単価が抑えられるなら、実質的に節約につながります。
毎日のルーティンに深夜充電を組み込めば、効率よく電気代を減らすことができますよ!
③日常生活での徹底した電気代節約
元を取るには「普段使い」がめちゃくちゃ大事です。
たとえば日中にノートパソコンやスマホの充電、卓上ライトの電源など、ポータブル電源でまかなえる機器は意外と多いです。
さらに、天気のいい日に電気毛布やサーキュレーターなど、少し大きな家電も短時間だけ使ってみると、じわじわと節電効果が出てきます。
こうした小さな積み重ねが、月の電気代を確実に下げてくれるんですよね。
つい「災害用の備え」としてしまいがちですが、普段から使ってこそポータブル電源の価値が引き出せます。
④災害時・停電時の備えとして活用
災害が起きた時、「買っててよかった~!」と感じるのがポータブル電源の強みです。
停電時でもスマホの充電、ラジオの使用、電気ケトルなど、最低限の生活を支えてくれる心強い存在になります。
防災アイテムとして購入する人も多く、電気が通っていないときの命綱にもなります。
日頃から活用することで、「非常時にちゃんと動くのか?」という不安も解消されますよ。
安心感という意味でも、ポータブル電源は長期的に「元を取る」価値があります!
⑤キャンプやアウトドアでの電源確保
レジャー目的での活用も見逃せません。
キャンプでの電気毛布、LED照明、スマホ充電など、電源サイトを借りなくても自由に電力を使えます。
また、車中泊やフェスでも大活躍!
「電源の心配がない」って、アウトドアではめちゃくちゃ助かりますし、結果的に現地でのレンタル費なども浮きますよ。
つまり、電気代だけじゃなく「体験」や「安心」を買えることもポータブル電源の魅力です。
趣味と実益を兼ねた投資と思えば、かなりコスパいいですよね!
ポータブル電源で元が取れないと言われる理由

ポータブル電源で元が取れないと言われる理由について解説します。
では、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
①初期費用が高すぎる
ポータブル電源って、まず値段が高いんですよ。
本体だけで3万円〜10万円、ソーラーパネルとセットだと10万円を超えることも普通にあります。
特に大容量モデルになると、20万円を超えるものもあり、手軽に買える価格ではないんですよね。
この初期投資が大きいため、「電気代を節約して回収するには何年かかるの?」という話になるんです。
よほど毎日ガンガン使わないと、数年で元を取るのは難しいというのが現実なんです。
逆に言えば、購入前に自分の使用頻度や用途をしっかり想定することが大事になりますよ!
②寿命(サイクル数)が限られている
ポータブル電源には「サイクル寿命」というものがあります。
これは、0%→100%→0%という充電・放電の1サイクルを何回繰り返せるか、という目安です。
一般的な機種で500回程度、ハイグレードモデルで2,000回〜4,000回が主流です。
たとえば500回だと、毎日使っても約1年半で寿命が来てしまう計算です。
しかも寿命を過ぎたからといって急に使えなくなるわけではないですが、電力の持ちが悪くなったり、充電に時間がかかるようになったりと、実用性が落ちてくるんです。
つまり「寿命以内にどれだけ使い倒せるか」が元を取れるかどうかの分かれ道なんですよね。
③自然放電でロスが発生する
意外と見落とされがちなのが「自然放電」です。
ポータブル電源は使っていなくても、少しずつ電力が減っていく性質があります。
たとえば満充電しておいたのに、1週間後には10〜15%ほど減っていた…なんてこともよくあります。
このロスを考えると、せっかく貯めた電気を無駄にしてしまっているんですよね。
しかも、再度満充電にするためには追加で電気が必要になるので、効率よく使わないと「節電したつもりが余計に消費してた!」ということにもなりかねません。
だからこそ、自然放電を少しでも抑えるために、定期的な点検や使い切る前提の運用が大切なんです。
④天候や日照時間に左右される
ソーラーパネルとの併用で元を取ろうとする場合、最大の敵は「天気」です。
太陽光発電は、晴れてこそ最大の効果を発揮しますが、曇りや雨の日はどうしても発電量が落ちてしまいます。
地域や季節にもよりますが、日照時間が短いエリアでは満充電すら難しいことも。
また、ソーラーパネルの設置場所や角度、太陽の動きを追うかどうかなど、細かい最適化が必要になります。
これを手間と感じてしまうと、結局使わなくなってしまって「もったいない買い物だったなぁ」となりがちです。
なので、天候リスクも想定して「確実に使い続けられる環境かどうか」を購入前にしっかり考えるべきですね。
実際に何年で元が取れる?リアルなシミュレーション
実際に何年で元が取れる?リアルなシミュレーションについて詳しく見ていきます。
この章では、現実的な数字で「ポータブル電源って本当に元が取れるの?」を見ていきますね!
①Jackery 400のコスパを検証
まずは比較的入門向けとされる「Jackery 400」のモデルで見ていきましょう。
本体+ソーラーパネルセットでの価格はおおよそ79,900円(2025年現在)。
満充電1回で使用できる容量は約400Wh、これをソーラーパネルで賄ったとすれば、1回あたりの節電効果は約15円ほど。
この数字は「電気代 31円/kWh」を基準としたものです。
毎日1回満充電して使ったと仮定すると、年間で節約できる金額は約7,500円。
元を取るには単純計算で「79,900円 ÷ 7,500円 = 約10.65年」となります。
ただし、これは理論上の話であって、実際には雨の日や使用しない日もあるため、12〜13年はかかる可能性が高いです。
②節電額から逆算してみる
じゃあ「月◯円節約できれば何年で元が取れるの?」という視点でも見てみましょう。
たとえば月に1,000円の節約ができれば、年12,000円。
この場合は、79,900円の投資額に対して「79,900円 ÷ 12,000円 = 約6.6年」で回収できる見込みです。
一方で、節電が月500円程度だと年6,000円。元を取るには「約13年」が必要になります。
この逆算をしておくことで、自分がどのペースで使えば回収できるのかが明確になりますよね!
③使用頻度別の回収年数
使用頻度によっても大きく変わります。
使用頻度 | 月の節電額 | 年間節電額 | 元が取れる年数 |
---|---|---|---|
週1回 | 約100円 | 約1,200円 | 約66年 |
週3回 | 約300円 | 約3,600円 | 約22年 |
毎日 | 約625円 | 約7,500円 | 約10.6年 |
見ての通り、使用頻度が高いほど回収が早くなります。
特に「毎日ちょこちょこ使う」人は、かなり現実的な回収が見込めますよ!
④他モデルとの比較シミュレーション
もちろん、モデルによって価格も容量もバラバラ。
ここではJackery 1500やEcoFlow RIVER Proなど、人気モデルを比較してみましょう。
モデル名 | 価格 | 容量 | 1回の節電額 | サイクル寿命 |
---|---|---|---|---|
Jackery 400 | 約79,900円 | 400Wh | 約15円 | 約500回 |
Jackery 1500 | 約198,000円 | 1,488Wh | 約45円 | 約1,000回 |
EcoFlow RIVER Pro | 約99,000円 | 720Wh | 約23円 | 約800回 |
価格は高いけれど、1回あたりの節電額が大きく、寿命も長いモデルの方が結果的に元を取りやすいケースも多いです。
こうして数字で比較すると、自分に合ったモデル選びがしやすくなりますね!
元を取るために知っておきたい3つのコツ
元を取るために知っておきたい3つのコツを紹介します。
それでは順番に見ていきましょう!
①使い方を「毎日仕様」に変える
元を取るための一番の近道は、とにかく「毎日使うこと」です。
ポータブル電源って、災害用やキャンプ用としてしまいがちですが、それだともったいないんですよね。
たとえば、毎日使う家電をポータブル電源に切り替えるだけで、じわじわと節電効果が出てきます。
ノートパソコン、スマホの充電、電気毛布や卓上ファンなど、意外と使える家電は多いんです。
まずは一日1回、何かしらの家電をポータブル電源で動かす習慣をつけてみてください。
これだけで元が取れるまでのスピードがグッと早くなりますよ!
②容量と用途をしっかりマッチさせる
「大は小を兼ねる」で容量が大きいモデルを買いがちですが、それが最善とは限りません。
重要なのは「自分が使いたい機器にちょうどいい容量」を選ぶこと。
たとえばスマホ充電やLEDライト、ノートPC程度なら400Wh前後のモデルで十分。
逆に冷蔵庫やIHコンロなどを動かしたいなら1000Wh以上が必要です。
容量が大きくなれば価格も上がるし、サイズや重量も増します。
使わない容量を持て余してしまうのはコスパが悪いので、用途と容量をしっかり見極めるのがコツです!
③セールやふるさと納税を活用する
購入時の価格を抑えることで、元を取るまでの期間を短縮できます。
ポータブル電源は定期的にセールが行われており、Amazonのタイムセール祭りやブラックフライデー、メーカー公式サイトのセールを狙うとお得に手に入ります。
特にJackeryは防災の日や年末に大型セールを開催する傾向があります。
また、ふるさと納税の返礼品として取り扱っている自治体も増えています。
自己負担2,000円で実質ゲットできるケースもあるので、活用しない手はないですよね!
少しでも安く手に入れられれば、それだけで「元を取るハードル」がぐっと下がります。
節約だけじゃない!ポータブル電源の意外なメリット
節約だけじゃない!ポータブル電源の意外なメリットについて解説します。
実は、ポータブル電源には「お金」以外にもたくさんの価値があるんです!
①非常時に役立つライフライン
一番の安心材料、それが災害時の電源確保です。
停電になっても、スマホを充電できる、ライトをつけられる、ラジオが聴ける。
電気があるというだけで、不安な状況でも冷静さを保てるんですよね。
特に、家族がいる家庭では「子どもが安心できる環境を作れるかどうか」がすごく大事。
食事や暖房、情報収集まで支えてくれるライフラインとして、ポータブル電源は心強い存在です。
普段使いしていれば操作にも慣れてるし、「いざという時」の強さが段違いになります!
②電源がない場所での自由な時間
電源がない場所で「好きなだけ電気が使える」って、すごいことなんです。
キャンプ場、車中泊、庭先、海辺や山中でも、ポータブル電源さえあれば、スマホは使えるし、ミニプロジェクターで映画も観られる。
焚き火を囲みながら音楽を流す、なんて最高の時間ですよね。
電気があるからこそ、「アウトドアの楽しみ方」が広がっていく感じ。
自由と安心を手に入れるツールとしても、ポータブル電源はめちゃくちゃ優秀です!
③エコ意識が自然に身につく
ソーラーパネルで電気を作る体験って、ちょっと感動します。
太陽の力で充電し、その電気を使って生活することで、「電気のありがたみ」を実感できます。
無駄にしないように節約したり、「今日は曇りだから控えめに使おう」と考えたり。
自然とエコ意識が身につくんですよね。
特にお子さんがいる家庭では、環境教育としても価値があると感じます。
「自然エネルギーを身近に感じる」って、これからの時代にすごく大切だと思いませんか?
④家族や友人との思い出づくりにも
ポータブル電源があるだけで、家族や友人との過ごし方が変わります。
たとえば、庭で簡易キャンプをしたり、ピクニックで炊飯器を持っていったり。
スマホのバッテリーを気にせず写真を撮ったり、Bluetoothスピーカーで音楽を楽しんだりもできます。
「不便を楽しむ」のではなく、「便利に楽しく過ごす」ことで思い出が深まるんですよね。
節電や災害対策だけじゃなく、心に残る時間を作るツールとしても活躍してくれるんです。
まとめ|ポータブル電源 元を取るのは現実的か?
ポータブル電源で元を取るのは「正直、簡単ではない」です。
本体価格や寿命、天候に左右されるリスクを考えると、電気代の節約だけで元を取るには10年単位の長期目線が必要です。
しかし、毎日使う習慣をつけたり、ソーラーパネルや深夜電力を上手に活用することで、そのハードルは確実に下がります。
さらに、災害時の安心感やアウトドアでの自由度、エコ意識の醸成など「お金では測れない価値」もたくさんあります。
元を取るというより、「安心・楽しさ・学びを得る投資」として捉えると、ポータブル電源の魅力がもっと見えてきますよ。