車のエンジンをずっとかけっぱなしにしていると、どれくらい持つのでしょうか?
それは、車の状態によりますが、まず、エンジンをずっとかけっぱなしにしていると、1時間でおおよそ1リットルのガソリンを使います。
では、車に入っているガソリンの量はどれくらいかと言うと、軽自動車のガソリンタンクの大きさは平均で30リットルで、普通の車の場合は50~70リットルぐらいです。
だから、満タンの状態でエンジンをかけっぱなしにしたら、軽自動車なら30時間、普通の車なら50~70時間は持つということになります。
しかし、もちろん、車の状態やエアコンの使い方によって、実際の持ち時間は変わるので、これはあくまで目安です。
また、長時間エンジンをかけっぱなしにすると、エンジンに負担がかかって、車の寿命が短くなったり、トラブルや事故のリスクも高まります。
そのため、エアコンを使う時や休憩や寝る時にエンジンをかけっぱなしにする場合の注意点についても説明していきます。
車エンジンかけっぱなしでガソリン代は、30分、1時間、2時間、エアコンは?
車でエアコンを使うと、ガソリンを使ってしまいますね。
特に気になるのが、ガソリンのお金です。
エアコンをつけていると、1時間で約0.92リットル、30分で460ミリリットル、2時間で1.84リットルのガソリンを使います。
ガソリンが1リットル173円だとしたら、1時間で159円、30分で約80円、2時間で318円ぐらいかかります。
ガソリンが高くなっている今、燃費を良くする商品が人気です。
たとえば、レプトンパワーコンダクターグリースという商品があります。これは5グラムで燃費向上やパワーアップ、トルクアップ、静電気除去ができると言われています。
車でエアコンを使うとき、「車中泊で一晩中エアコンを使う」と考える人もいるかもしれません。
もし車で10時間エアコンを使うと、ガソリン代は約1590円になります。
結構な金額ですね。
だから、車のエンジンを長時間かけっぱなしにすることは、車にもお金にも負担がかかるので気をつけましょう。
車エンジンかけっぱなしで何時間もつバッテリーは?
車を長時間動かしておく場合がありますよね。
そのときに心配になるのは、バッテリーの状態です。
一般的に、車のバッテリーはエンジンの始動、内部照明、方向指示器などに利用されます。
そこで疑問が生じます。エンジンを長時間稼働させた場合、バッテリーはどの程度の時間、充電が持続するのでしょうか?
要点を先に述べると、燃料が尽きるまでバッテリーも持続します。
こちらに詳細を説明します。
車にはエンジンが搭載されています。
エンジンが長時間動作している間、それに連動した発電機が動いて「発電」します。
この時、エンジンによって生成された電気がバッテリーに「充電」されます。
したがって、エンジンが動いている限り、「発電=電力が途切れない」ため、バッテリーが切れる心配はありません。
つまり、エンジンを長時間稼動させている場合、バッテリーの持続時間を心配するよりも、ガソリンの残量を気にするべきです。
もしエンジンを動かしているにも関わらずバッテリーが減っている場合は、「発電系統に問題」が生じている可能性があります。その場合は修理工場に相談しましょう。
また、エンジンを起動せずにエアコンを使用する場合の注意点もあります。
エンジンを起動せずに「バッテリーのみ」でエアコンを使うと、バッテリーは約3時間しか持ちません。
バッテリーへの負荷も大きくなるため、基本的にエアコンを使用する際はエンジンを稼働させた状態で使用するのが望ましいです。
一方、エンジンを動かしながらエアコンを長時間使用すると「エンジンへの負荷」が増加します。
例えば、エンジンオイルが汚れやすくなり、定期的に交換しないとトラブルが発生する可能性があります。
通常、エンジンオイルは「走行距離5000kmまたは半年ごと」に交換することが推奨されますが、長時間のアイドリングでエアコンを使用する場合は「3000kmまたは3ヶ月ごと」に交換することをおすすめします。
さらに、カーエアコンには「冷媒ガス」が使用されており、車の振動により配管の接続部から徐々にガスが漏れていくことがあります。
冷媒ガスが漏れるとエアコンの効果が低下するため、頻繁にエアコンを使用する方は年に一度、ガスの充填を行うことが良いでしょう。
車のエンジンをつけたまま寝ると危険ですか?
キャンプや車中泊の際には、確かにエンジンをかけっぱなしにすることで快適な車内環境を維持しようとする方がいますが、これにはいくつかのリスクが伴います。
- エンジンへの負担と消耗品の早期消耗
長時間のエンジン運転は、エンジン自体に負担をかけ、エンジンオイルなどの消耗品の交換サイクルを早める可能性があります。これは車の寿命を縮める原因となります。 - バッテリー上がりのリスク
エンジンを切った状態で長時間電力を消費する行為(例:車の照明、スマホの充電など)は、バッテリーの放電につながり、最終的にはバッテリーが上がってしまい、車が動かなくなるリスクがあります。 - 一酸化炭素中毒の危険性
特に冬場は、エンジンの排気口が雪などで塞がれることにより、排気ガスが車内に流れ込み、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性が高まります。
これは非常に危険で、死亡事故に至る可能性もあります。 - 騒音や排気ガスの問題
エンジンをかけっぱなしにすることで、騒音や排気ガスが周囲に広がることになり、これが近隣住民や他のキャンプ・車中泊を楽しむ人々にとって迷惑となることもあります。
以上のリスクを踏まえ、車中泊を行う際にはエンジンのかけっぱなしを避け、車内での過ごし方を見直すことが重要です。
例えば、
断熱材を使用して車内の温度を保つ、ポータブルバッテリーを活用してスマホを充電する、適切な換気を行いながら暖房器具を使用するなど、安全かつ快適に車中泊を楽しむための工夫が求められます。
また、マナーとしても、周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。
まとめ
夏や冬のような極端な気温の時期には、車内の快適さを保つためにエンジンをかけっぱなしにすることが増える傾向にあります。
夏場ではエアコンを使用して車内を涼しく保ちたいですし、冬場では暖房を使って寒さから守りたいというニーズがあります。
エンジンをかけた状態でエアコンを使用する場合、車やバッテリーの種類や状態によりますが、大体10時間程度は持続することが目安です。
しかし、これは放電の量やバッテリーの状態に大きく依存します。10時間エンジンをかけっぱなしにしていると、バッテリーが止まる可能性もあります。
エンジンを停止してACC電源のみでエアコンを使用する場合、持続時間は大幅に短くなり、3時間も持たない可能性が高いです。
車中泊をする際には、バッテリー上がりや一酸化炭素中毒の危険性も考慮する必要があります。
特に、エンジンをかけっぱなしにすることはこれらのリスクを高めるため、可能な限り避けるべきです。
安全に車を使用するためには、車内の快適さを保ちつつも、エンジンの使用を最小限に抑え、適切な対策を講じることが重要です。
例えば、断熱材を使用して車内温度の変化を抑える、ポータブルバッテリーを活用する、適切な換気を行うなどの方法が挙げられます。
安全第一で、車の使用を楽しんでくださいね。
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